顧客にマッチさせた言葉
こんにちは、船ヶ山です。
日本人は、ラーメンが大好きです。
横浜発祥の家系ラーメンなど
全国に有名店が名を連ねています。
ただ、これは店舗系に限らず、
同時にカップラーメンも
日本人は大好きで、
日清のカップ麺などは
世代を超えて愛されています。
その数、400億食です。
ちなみに、日清のカップ麺は
1971年からスタートし
2015年には、海外の販売比率が
7割を超えたと発表しています。
(80以上の国と地域で販売)
このように日清は今や国内企業
でありながら、世界を代表する
グローバル企業になったわけです。
が、
1つだけ「謎」を感じます。
というのも、
アジア人は、麺を啜る文化を
持っていますが、
西洋人は、違います。
苦手というよりは、嫌う傾向にあり、
「啜る行為=下品」
とすら感じています。
そう考えると、啜る代表格でもある
ラーメンが西洋でも大ヒットを出し
今もなお、愛されているのか?
それは、
西洋で行った「販売戦略」にあります。
この販売戦略があったからこそ、
日清のカップラーメンは、
世界展開を成功させグルーバル企業の
仲間入りを果たしたということです。
それだけ、この販売戦略は日清に
とって命運を分けたわけです。
が、
その販売戦略に仕掛けた策は
何だったのかというと、
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彼らたちの文化に寄り添った
提案を行ったということです。
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具体的には、まず彼らの文化を
知るために彼らが考える常識を
書き出しました。
<西洋人の常識>
1.麺を啜ることを嫌う(野蛮)
2.スープを飲む文化はある
3.スープの具は大好き
ここまでくれば自ずと答えは
見えてきます。
麺という発想を取り除き
麺を「具」と捉えることができれば
抵抗感を一気に取り去ることが
できるということです。
そこで出てきたセールストークが
『具の多いスープ』
という謳い文句でした。
だから、西洋のカップラーメンの
麺は長さが短く具のような作りに
なっているわけですが、
ここに西洋でカップラーメンが
ヒットした秘密が隠されています。
このように同じ商品でも
顧客の文化・習慣をきちんと認識し
顧客にマッチするような提案と
謳い文句(セールストーク)を
上手に合致させることができれば
世界を超えて愛される商品を
作ることは十分可能となります。
ですので、
世界展開を考えられている方は
日本の常識を「正」として
押し付けるのではなく
商品を買ってくれる人の現実を
踏まえた上で販売者との交差点を
狙うようにしてください。
そこさえ見過ごさなければ、
あなたの商品が世界で売れない
ということはなくなります。
なぜなら、
未だに世界が考える日本の見解は
「日本の技術や品質は最高」
という日本ブランドが根強く
残っているからです。