30%の集合体には勝てない
こんにちは、船ヶ山です。
僕も起業して何年かが経ち
年間で何億も稼げるように
なりましたが、
その中で1つ分かったことは、
サラリーマン時代の10倍近くの
ことをやっているということです。
それもそのはず、サラリーマンと
いうのは作業の分業(代行)なので
任された部分を集中してやることに
なります。
当然、そうなれば、その分野の
専門家になることも1つのことに
探求していくことも可能になります。
そういった意味では、経営者に比べ
比較にならない知識&経験を持つことが
できるわけです。
難点は、その1つの分野に
おいてということになります。
しかし自分でビジネスを起こし
会社を経営する場合は、
1つのことだけができても
会社を運営することはできません。
ある程度、満遍なくできないと
会社という船を動かしていく
ことはできないのです。
この観点を持てば、10倍近くの
仕事をやっているというのは
何となくであっても理解できると
思います。
が、逆の視点から見ると、
どんなに優秀な人であれ
サラリーマンという働き方を
している以上、
10分の1しかないと言えます。
これは人を雇った経験ある人で
あれば分かると思います。
自分と比べても10分1程度
と言ったところです。
言い換えれば、10%です。
その中で、30%の人が
社内にいるというのであれば、
それは、ラッキーです。
しかしそれは幹部レベルであって
一般社員で30%を作るのは
かなり難しいことになります。
ただ、
これが、大手企業になると
話が変わってきます。
採用の段階で求人に対するコストを
かなりかけることができますし
福利厚生や定年までの安定感などを
謳い文句にできる分、
教育する前から20%の人間を
採用することができるのです。
当然、そこから教育を重ね
会社の型(勝ちパターン)を
叩き込むことができれば、
30%、40%に上げていく
ことも可能です。
そうなれば、
自分を100%とした場合、
30%の人を3人集めれば
自分を作ることができます。
これは、凄いことです。
なぜなら、中小企業の場合、
どんなに採用を頑張っても
10%の人しかきませんし
そこから教育を行い20%に
引き上げたところで
同じレベルの仕事をさせる場合
5人は必要になるからです。
大手企業:3人で自分と同じ
中小企業:5人で自分と同じ
人が増えれば、経費は嵩みますし
リスクも増えます。
しかも
人材の質も大手に勤める人と比べ
劣るとなると、
中小が大手企業に敵うはずも
ありません。
何もかもが違うのです。
当然、そうなればいかに優秀な
起業家が市場に打って出たところで
大手に敵わないのは当然です。
こちらは、1人の社長。
相手は、3000人の社員でも
一人当たりは30%なので、
見方を変えれば、1000人分の
社長がいることになります。
アリとゾウです。
金額に置き換えれば、なお分かります。
1人当たりの社長が稼ぐ売り上げが
仮に1億円だとしたら、
大手企業は、1000人分の社長が
いることになるので、
売り上げは、1000億円になります。
個人年収が1億円と威張ったところで
大手企業が抱える「人の数」には
歯が立ちません。
しかも大手企業の社員年収が
1000万円だとした場合、
30%の人を3人雇っても
3000万円のコストで済むのです。
コストの面においても大手は安い。
比較すれば、一目瞭然です。
1000億円の売り上げに対し
300億円の人件費がかかるので
700億円が余ることになります。
が、
起業家の場合、1億円の売り上げに対し
1億円の給料を取れば、会社に残るお金は
ゼロになります。
もちろん、こんな給料計算する人は
いないかもしれませんが、
これだけの差ともなれば、
福利厚生を充実させることは
簡単です。
結局のところ、どんなに優秀な
起業家であっても数には敵わない
ということです。
それを国単位で行っているのが
アメリカです。
制限を厳しくしつつ移民を徐々に
受け入れることでいい人材だけを
集めることをしています。
それを戦略的に行われてしまえば、
全体人口が減り老人ばかりになる
日本が敵うはずもありません。