今でも目から離れない光景
こんにちは、船ヶ山です。
前回は、埼玉にある「里親保護施設」
にアポをとり、保護猫ちゃんに会いに
行ったのですが、
そこで、
ある光景を目にしました。
その光景は、今でも鮮明に目に
焼き付き離れることはなく、
少し思い出すだけでも泣けて
くるほど悲しい出来事でした。
では、その出来事とは?
それは、
今、我が家の一員になった猫に
初対面で会ったときのことです。
他の猫達は、元気に遊び
楽しそうにしていたのですが、
1匹だけは、部屋の隅に隠れ
ブルブル震えていたのです。
なぜ、これだけ怯えているのかと
その保護主に聞くと過去の悲しい
出来事を話してくれたのです。
この猫は、親猫で、保護された
ときは3匹の子供猫と一緒だった
と言います。
しかし、
当時、保護されたときは、地元の
子供にイジメを受け、心に大きな
傷を受けたと言います。
ただ、
この親猫は、3匹の子猫を守りたいと
いう親心から、逃げることが出来ずに
ひたすら我慢してきたのだと言います。
更に、
保護されてからも、他の先輩猫に
イジメを受け、自由に遊ぶことさえ
できなかったのです。
そんな中、子猫の3匹だけが先に
引き取りが決まってしまったのです。
そうです。
これまで、地元の子供にイジメを
受けながら我慢してきたにも拘らず、
引き離されることになってしまった
のです。
そんな折りに、僕と出会ったのです。
正直、この話しを聞いて胸が苦しく
なりました。
今までは、前妻が育ててきたので猫を
1人で飼えるか不安だったのですが、
その話しを聞いて決意が一瞬で固まり
ました。
その決意とは、
今まで辛い生活をしてきた分、
一生かけて幸せにしてあげようと、
固く決意したのです。
それから間もなくして、この猫は、
我が家の一員になりました。
この猫の名前は、
「テコ」に命名しました。
その名前の由来は、
以前、飼っていた猫(テト)に
似ている子を探したので、
「テ」トに似ている「コ」
ということで、テコにしました。
それからは、このテコとお互いの
心を癒すように静かに生活を共に
しました。
ただ、
あれから、何年も経ちますが、
このテコは、僕にしか懐くこと
はありません。
今の奥さんにも、子供たちにも
まだ、懐けないのです。
そして、
宅急便などが来ると隠れてしまい
30分は出てこないのです。
それだけ、
今でも、過去の恐怖は消えずに
残っているのかもしれません。
ただ、
それでも心を許せる1人がいれば
幸せなのかなと思い、これまで
辛かった分、甘やかしています。
そして、
面白いのがテコは恩返しするように
次々と幸せとチャンスを僕に運んで
来てくれるようになったのです。
いわゆる「招き猫」なのかという
ほどに。
この復活劇については、次回、
詳しく、お話していきます。