世界を見る進化の過程
こんにちは、船ヶ山です。
今、フィリピンに来ています。
一部の地域を除き
未だ発展途上国を代表する
街並みを維持しています。
当然、そんな状態ともなれば、
そこで生活する人にも
大きな影響を与えます。
具体的には、
全員ではありませんが
スリや物乞いを行い
「奪う」
をひたすら繰り返します。
貧しい国なので仕方ないと
言えば、それまでですが、
ビジネスを提供する販売者まで
奪うことを当然と考えます。
その代表格は、タクシーです。
黄色いタクシーは安全と言われ
割高ではありますがメーター換算し
遠回りすることなく目的地に
連れて行ってくれます。
その一方で、
白いタクシーは当たり外れあります。
黄色に比べ安く乗れる反面、
ボッタクリにあう確率が上がります。
最近は、Googleマップがあるので
遠回りされることもなくなりましたが
タクシーに乗って鍵をかけない人は
観光客と見做され、ボッタクリ候補
として運転手の中に記憶されます。
メーター操作はもちろん
渋滞を言い訳に大回りされ
法外な金額を請求されます。
日本の常識で考えれば、
「ふざけるな」
と言えますが、
彼らにとってみれば、
二度と使わない観光客など
しったことか命だけあっただけ
マシと思えということです。
このように考えると、
物価が安く貧しい国とはいえ
まだまだアジアの大半の国は、
・消費者、奪う
・販売者、奪う
ということが言えます。
そこから少し進化したのが
我が国でもある日本です。
日頃、住んでいる国なので
あえて説明は不要かと思います。
が、
日本に住む消費者は
未だアジアと変わりません。
基本、奪う思考が根底的に
根付いてしまっているため
ボッタクリまではいかずとも
もらえるものはもらう考えです。
まさに「奪う思考」です。
そこから少し進化したのが、
日本の販売者です。
与える意識を持つ人が少しずつ増え
無料で使えるサービスも増えてきました。
このように考えると
今の日本は、
・消費者、奪う
・販売者、与える
というような状態にあります。
最後は、西洋になります。
僕は家族と共にカナダに
住んでいますが、
同じ人間とは思えないほど
皆が親切で与える思考を
持っています。
スーパーに行けばカゴが用意され
ホームレス用の食材が至る所に
置いてあります。
ここに置かれる物資は、
スーパーが用意したわけではなく
お客が身銭を切り置いていきます。
それ以外にも学校教育の中では
幼少期の頃からボランティアや
寄付について教え
不要なものはリサイクルに回す
考えを教えています。
当然、消費者がそこまでの
進化を経ているとなれば
商品を提供する販売者は
さらに先をいき
徹底的に与える思考で
ビジネスを展開しています。
今、日本で無料提供される
ほとんどのサービスが
西洋からきたものと考えると
体験を通じて納得できると
思います。
それが、西洋の考えであり
・消費者、与える
・販売者、与える
進化を遂げた最終系と言えます。