ハラスメントと労働賃金の関係性
こんにちは、船ヶ山です。
2020年4月に厚生労働省が
「同一労働同一賃金」
を正式発表しました。
知らない人のために簡単に解説すると
派遣労働者の給料を正規雇用社員と
同一にするという内容です。
このようにすることで会社側は
給料以外にかかる経費を削減する
ことになりますし
有能な社員を循環をかけながら
残していくことが可能となります。
が、しかし、
それは有能な社員にとっては
魅力ある話かもしれませんが、
無能だと自覚している社員には
酷な話となります。
なぜなら、
給料が高く社員というだけで
派遣労働者をコキ使う(威張れる)
ことができたからです。
にも拘らず、
派遣労働者と正規社員が同じ
給料となってしまえば、
差を見出すことなどできませんし
ましてや彼らたちの方が有能だと
分かれば社員の威厳などあったもの
ではありません。
だからといって、
長年務めた安定を手放せるほど
人間は強くありません。
そこで、政府は考えました。
能力的に低い口うるさい正社員を
辞めさせる方法は何かないかと…
ハラスメントの登場です。
こちらも2020年6月に
「パワハラ防止法」
ということで厚生労働省が
正式発表しましたが、
社員にハラスメントをすることで
会社を辞めさせるのではなく
正社員の最大のメリットでもあった
終身雇用に居座りつく社員を
ハラスメントという言葉を
浸透させることで
「こんなに辛いんなら派遣の方が楽
終身雇用はないし給料も同じなら…」
と錯覚させることができるのです。
結果、
同一労働同一賃金とパワハラ防止法の
2本柱を厚生労働省投入したことで
楽して儲ける怠け者を一掃し
能力を重視した成果主義へと
軌道を変えることができました。
ただ厚生労働省の策略は
これで終わりではありません。
厚生労働省はうつ病に関しても
統計情報を公開することで
正社員になることへのイメージを
根底から変えようとしています。
今まで正社員といえば、
正社員=終身雇用=一生安泰
といったイメージを持っていた人も
多いかもしれませんが、
厚生労働省が仕掛けたいくつもの
策略のせいで
正社員=ハラスメント=うつ病
というような悪いイメージが
先行するようになっています。
こんなことされたら、
若い人たちは正社員に希望など
持つことはなくなりますし
給料も同じなら身軽に移動できる
派遣労働の方がいいと考えるように
なります。
今回の話は、時期的にあまりにも
できすぎているので
何か大きな力が働いているのは
容易に想像できますが、
我々は、時代の変化の狭間に
生きているのかもしれません。