エグゼプティブが「サウナ」を使う理由
こんにちは、船ヶ山です。
世界展開しているハイアットには
上級会員しか使えない施設があり
そこにはプールやスポーツジムが
完備されています。
ちなみに、上級会員になるためには
金額以外にも実際の宿泊が必要となる
わけですが、
最上級会員になる場合、
年間60泊以上の規定があるため
金額換算で約500万円はかかります。
この条件をクリアーであれば
晴れて上級会員になることが
できます。
それ以外にも、このジムを使う
方法としては、
「ジムのみの会員」
になることもできます。
しかし、
その場合、パークハイアットで
入会金200万円+年会費32万円が
かかるので、
これだけ見ると以上に高く
「誰がそんな施設使うんだ」
と思われるかもしれません。
が、
エグゼプティブ達は喜んで
お金を払い続けます。
ポイントは、
払うのではなく「払い続ける」
ということです。
ではなぜ、彼らはこのような
施設にお金を払い権利を保ち
続けるのか?
それは、ステータス以外に
「VIPはサウナに入る目的」
が潜んでいるからです。
ヒントは、パークハイアットの
『サウナの数』です。
ちなみにパークハイアットの
サウナは、4つあります。
これはバリエーションがある
ということではなく
同じ形状の小さなサウナが
4つもあるのです。
ここでのポイントは
「小さな」ということです。
普通、スーパー銭湯などで
見かけるサウナは
30人ほど入れるものを
よく見かけますが、
エグゼプティブが使う
サウナは少し違います。
「入れて4人ほど」
のスペースしかありません。
これは裸の大人が入るスペース
としてはかなり狭い印象です。
とは言え、
年間、何百万円も支払いそんな狭い
ところを使わなければいけないのか?
施設代をケチった?
いいえ。そうではありません。
あえて狭い作りにして
しかも別部屋にしている
理由があります。
それは、『密談』です。
エグゼプティブともなれば
秘密の1つや2つはあるのが
当然です。
ということは、
盗聴されては困る内容や
録音されない工夫が必要と
なわけですが、
そうはいっても、どれだけ
慎重に配慮したところで
録音される危険があります。
しかしサウナであれば、
その点、安心です。
というのも、
「お互いタオルのみの丸裸」
なので、
ICレコーダーもスマホも
そこにはありませんし
仮に持ち込んだとしても
熱で機械は故障するので
誰も故障の危険を犯してまで
持ち込むことはしません。
ということは、
小さなサウナという場所は
エグゼプティブにとっては
安全かつ堂々と密談できる
場所の1つだということです。
だから、
ハイアットはあえて大きな
サウナを作ることなく
他人が入れないように
小さなサウナを4つも用意し
「密談場所」
をサービス提供しているのです。
とはいえ、
ハイアットは、それを認める
ことはしませんし、
使い方は、お客さまの自由なので
サウナでの密談を勧めることもしません。
ただ、ここで大切なのは、
自分の顧客の状況を常に理解し
どのようなサービスを提供すれば
「お客は喜びお金を払うのか?」
ということをハイアットは
研究しているということです。
でなければ、
入会金200万円も支払いホテルの
ジムを使う人などいません。
なぜなら、
スポーツジムという括りで見れば
非常にシンプルなものだからです。
しかし、先ほどの密談も含め
エグゼプティブが喜ぶ作りは
意識されていますので
「リラックスしてアイデアを練りたい」
だったり
「誰にも知られたくない密談をしたい」
という方は、高級ホテルが提供する
ジムを使うのもアリかもしれません。
そこには一般の人が知り得ない
世界は広がっています。