メインを押しのけるワクワク
こんにちは、船ヶ山です。
僕の子供は、マレーシアに
住んでいます。
年に2回は、日本に帰国し
1ヶ月ではありますが、
日本の生活をさせています。
しかし、生活といっても
僕の日本の住まいには
ほぼ物がないので、
どうしても外食中心になって
しまいます。
これは、子供にとってあまり
いいことではないのですが、
様々なところに行き
ご飯を食べています。
そんな中、子供たちに
「今日はご飯どこにいく?」
と聞くと毎回同じ答えが
返ってきます。
しかも、その答えは昨日も
同じことを言っていました。
それでも、またもう1回
行きたいというのです。
このように聞くと、
「そんなに美味しいところ?」
とあなたは思うかもしれません。
が、
そんなことありません。
どこにでもあるチェーン店です。
にも拘らず、
子供たちの心をグッと掴んでいます。
では、答えを言います。
それは、「ガスト」です。
もちろん、行ったことがある人は
分かるかもしれません。
が、
格別、美味しいということは
ありません。
もちろん、大手チェーン店が
行なっているので「マズイ」
ということもありません。
が、
「可もなく不可もなく」
といった感じです。
ただ、それでも子供たちは
毎回、回答をコピーしている
のかと思うほど
同じ答えを言います。
「ガスト行く!」
始めは美味しくて行きたいと
言っていると思ったのですが、
あまりにも同じことを言うので
疑問に思った僕は聞きました。
「なんで、ガストなの?
他にも美味しいところあるよ」
すると意外な答えが返ってきました。
「だってガストは、
ガチャガチャできるから」
そうです。子供たちがガストを
選んでいた最大の理由は、
・美味しいからでも
・楽しいからでも
・対応がいいからでも
なかったのです。
単に、ガチャガチャをやりたいという
子供心をガチッと掴んでいたという
ことです。
ただこれには、もう1つの心理が
隠されています。
それは、
「おもちゃが欲しいわけではない」
ということです。
その証拠を2つ出します。
1つは、近所に子供にはおもちゃを
くれる大戸屋という食堂があります。
この大戸屋は、ガストよりは
ヘルシーで美味しいのですが、
子供は、大戸屋とは言わず
ガストを選ぶということです。
そしてもう1つは、
アンパンマンミュージアムに
行った時のことです。
ここにも同じように景品として
ガチャガチャが置いてありました。
仕組みは簡単です。
それぞれのお店で買い物をして
6個のスタンプが揃ったら1回
ガチャガチャができるというものです。
もちろん子供たちは、
このスタンプラリーにも燃える
わけですが、
すべてのお店で買い物をして
6個のスタンプを集めたあとに
ガチャガチャをすることができます。
これで、無事終わりかと思いきや
最後にアンケートに答えて欲しいと
言われたのです。
それは、
ガチャガチャをした目的を聞いた
アンケートだったのです。
・おもちゃが欲しいから
・ガチャガチャを回したいから
この2つの答えしかなかったのですが
意外なことに、子供たちは、
「ガチャガチャを回したいから」
と答え、
その他の子供たちの回答も圧倒的に
「ガチャガチャを回したいから」が
多かったのです。
これを見て分かるように、子供たちは
おもちゃ以上に体験にワクワクを感じ
メイン商品でもある食事など
二の次三の次になっているという
ことです。
だから、
あなたも子供相手のビジネスを
もし手掛けるというのであれば、
今回の視点を応用できないか
考えてみてください。
ただ、このように言うと、
「ガチャガチャは機械に
コストがかかるから」
というのであれば、
おみくじでもいいかもしれません。
もちろん、
これはやってみないと分かりません。
が、
子供たちは、ガチャガチャ自体に
心躍らせるのではなく体験自体に
価値を感じているからです。