叔父さんが引きこもった2年
こんにちは、船ヶ山です。
僕には叔父さんがいます。
お母さんの弟です。
小さい頃から考え方に似ていて
コンサルを行っていたこともあり
叔父さんについてまわりました。
時には、叔父さんが立ち上げた
託児所(幼児の一時預かり)を
手伝うなどして
叔父さんとの事業を楽しむ
時期もありました。
そんな叔父さんとの
関係でしたが60歳のときに
投資詐欺に遭ってしまい
全財産を無くすことで
実家に引きこもって
しまったのです。
毎日酒浸りの生活となり
当時80歳を超える母親
(僕にとってのおばあちゃん)
に迷惑をかけて生きるように
なったのです。
その間、2年。
当然、奥さんは愛想をつかし
離婚までとはいかずとも別居状態。
子供達も見て見ぬふりを続け
その負担はすべておばあちゃんが
抱える羽目となりました。
ただ、そんな現状に対し
おばあちゃんは大変大変と
言いながらも
なぜか?嬉しそうなのです。
その時に思いました。
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叔父さんが引籠ることで
身をていした親孝行
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をしていたということです。
最初は分かりませんでした。
周りにいた誰もが面倒を
かけた存在ということで
邪険に扱い
近づこうとしなかったからです。
しかし僕はおばあちゃんも
好きですし叔父さんも好きです。
そして何より
あの家が好きなのです。
だから叔父さんが
そんな状態になっても
僕は定期的におばあちゃんの
家にいきましたし
最後の親孝行をしている
ことに気づきました。
もちろん、当の本人たちは
そんなつもりはないのかも
しれませんし
「身をていした親孝行でしょ」
といっても違うというと
思います。
しかし大変と言いながらも
おばあちゃんはボケませんでしたし
100歳を迎える今でも
一番元気に過ごしています。
一概に叔父さんのおかげとは
言えませんが、
あの2年間は2人にとって
最高な時間になったことは
間違いないと言えます。


