自販機300円の世界
こんにちは、船ヶ山です。
世界的にインフレが進んでいます。
アメリカでは、アルバイトが
月収100万円を稼ぎ
ランチで6000円を超えます。
日本の感覚からしたら
異常事態のように感じますが、
世界ではもはや当たり前です。
ただ、この波は時を経て
日本にも訪れます。
その兆候は、iphoneを見れば
歴然です。
数年前まで10万円を切っていた
端末が25万円の値をつけているのは
円安に限ったことではありません。
僕の家族はカナダに住んでいますが
カナダで最新のiphoneを買っても
日本円で25万円はします。
ということは、
今の物価高は円安の影響というより
世界に起きているインフレの影響の
方が大きいということです。
特に日本は原材料を輸入し加工貿易で
成り立っている国でもあるので
世界のインフレはもろに影響を
受けることになります。
原油、医薬品、衣料品、半導体、建材
etc…
沢山のものを輸入しているので
それぞれが一気に値を上げれば
生活は一変します。
このように言うと、
「そんな大袈裟な…」
という人も中にはいると思いますが
現に自動販売機を見れば
その兆候は、出始めています。
少し前までの自動販売機での
ジュースの価格は、
350ml:120円
500ml:160円
というのが相場でしたが、
5年も経たずして、
350mlのラインナップの中に
160円が混じり始めています。
彼らの戦略は秀逸です。
同じジュースであっても
冷たい方は、350ml:120円
温かい方は、350ml:160円
というような値付けを
季節の変わり目(秋)に行い
真冬の極寒の中、
誰も冷たいジュースなど
飲まないのを見計らって
冷たい方は春口まで封印。
その間、温かい方の価格を
定価に据え置くことで
春口には冷たいジュースも
350ml:160円で
再リリースしているのです。
結果、
四季を超えると同時に
「40円の値上げに」
乗せられてしまったことになります。
当然、そうなれば、
500ml:200円
になる日もそう遠くはありません。
感情的に根拠なく言っている
わけではありません。
現に、アメリカでは、
500ml:2.85ドルなので
日本円に換算して
300円を超えています。
ということは、
2030年を待たずして、
500ml:300円
になる日もそう遠くはない
ということです。
日本だけに住んでいると
「そんなわけない」
と思うかもしれませんし
「そんなに値上げしたら
誰も買わないでしょ」
という人も多いと思います。
が、しかし、
一昔前では、アイスクリームが
30円だったことを考えると
コンビニで200円を超える
アイスクリームを当たり前の
ように買う光景を見て
ジュースが300円になるのは
時間の問題としかいいようが
ありません。
ちなみに、コカコーラの値段は
1971年には、25円でした。
今から約50年前の話です。