いがみ合いの果てに
こんにちは、船ヶ山です。
世界展開しているウーバーを
ご存知ですか?
知らない人のために簡単に説明すると
2009年3月にアメリカで始まり
10年間で世界70カ国・地域の
450都市以上でサービスが展開される
「民間車と人を繋ぐタクシーアプリ」
のことです。
この会社は、日本でも話題になったので
知っている人も多いかもしれません。
が、
タクシー会社が最も恐れた会社の1つで
各国で裁判を繰り返しながら
爆発的急成長を遂げたモンスター会社
とも言えます。
しかしウーバーは、そんなこと
お構いなしに金にものを言わせ
規模を拡大し続けています。
とは言え、
なぜ、このウーバーは、どうして
周りに嫌われてまで勢いを止める
ことをしないのか?
それは、日本人の考えの中には
あまり馴染みのない戦略の1つに
「出口戦略で売却」
を考えているからです。
特に、タクシーのような生ぬるい
サービスの市場にはもってこいで
静かな水面に石を思い切り投げ込む
ことで波乱を起こし
市場を飲み込むのではなく
吸収させるために売却益を望んで
いるということです。
というのも、
アプリなどは簡単に作れる上
実態そのものがありません。
あるのは、お客とお客を繋ぐ
サービスのみで
在庫を抱えるわけでも売れない
からといって、何か損失が発生
するわけでもないのです。
ということは逆を言えば、
サービスで束ねたお客を切り売り
することは容易に行えるという
ことです。
ただ、ここでのポイントは、
裁判沙汰になるほど影響力を
持たなければ意味がありません。
なぜなら、
裁判費用やそれにかかる人員などを
考えたら、
揉めるより売却し円満解決した方が
お互いにメリットが見込めるからです。
ウーバーは、売却益を
タクシー会社は、顧客を
だから、
ウーバーは市場を飲み込むことはせずに
売却という出口戦略を仕掛けるのです。
さて、今回の話は、少し規模の大きな話で
自分には無関係のように思う人もいたかも
しれませんが、
規模こそ違えども影響力を持たない限り
ライバルだけでなくお客からも無視され
相手にされることはありませんので、
1人でも多くの人にとって影響力を持つ
存在になることを意識してください。
そこさえ抑えることができれば、
今回の話は他人事ではなく、あなたにも
近い将来、起こり得る戦略の1つとなります。